卵が先か鶏が先か分からなかったけれど、楽器屋に行った。特定出来ない原因の端緒はこの場合、自分の髪に変なパーマをあててみたという事実と、タブラに興味を持ったという事実で、タブラに興味を持ったことがU-zhaanみたいなパーマをあてさせたのではないよ…
半年ぶりの自分の部屋は半年前のままだった。自分の頭の中で、事故後もそのままにしているんです、あの子が帰ってくる気がして、と母が誰かに言った。 わざわざ家族のラインに送るほどでもなかったから、見せずに溜まってしまった半年ぶんの写真を両親に見せ…
後ろで音が聞こえる車に抜かれるまでにあそこの電柱に辿り着けたら良い大学に受かる。高校三年でも、そんな年甲斐のないことを考えて学校から家に向かっていた。余裕で電柱に着いてしまうと効果が無い気がして、次の挑戦では良い大学に受かる基準を三個先の…
ヒンディー語を学ぶ意味を度々聞かれ、答えに困ってもう3年目だ。人工が増えゆくインドは確実にこれから波に乗り、日本は比例して増えゆくビジネスチャンスを求めてインドに進出する。多い人口は安い人件費を生み、安い人件費は低学歴層を必要とし、低学歴…
大人になるにつれて全体を考えることが出来るようになるというのは、所詮は考えなくてはならなくなるからで、思考の本質は子供と変わりやしないと良い。大人になるということは自分の地位や収入のために、全体の利益になるように動かなければいけなくなると…
思い返すと、偽善という言葉が刺さることを沢山してきた。ボランティア証書欲しさに学校周辺のゴミを拾った。敬老会の準備もした。内申のほんの数点の加点欲しさに綺麗事を言って生徒会の役員をしたこともあった。地域を変えたり、学校を変えたりという大義…
前回の記事から時間が空いたのはインターンの出張が多忙すぎたからだが、それでも「三日坊主」というパワプロの赤特殊能力にあってもおかしくない習性が自分に邪魔を仕掛けたのは事実で、ずるずると日が過ぎ、よしやろうと思った昨日に限って、野犬に噛まれ…
自室にはいわゆる要らない物が度々溢れるが、それは後々見返して懐かしみを与えてくれるのではないかという淡い期待感が、場所を取るという自分にとっては微々たるデメリットを上回ると信じているからだ。誰かから貰った手紙や写真の実用性は確かにゼロだが…
年始の恒例行事である餅つきを、我が家では年末に行う。もち米を冷たい水で洗い、窯を組み立てて、窯の中にそのもち米と水を入れるところまでは大人の仕事。俺と弟は、枝を集めて火の前に座り、適度に木を加える火の番が主な仕事で、仕事量はただテレビを見…
真夏に家に帰ると、まず冷房を18度に設定する。寒くなったら、毛布に包まる。これがエネルギーの無駄遣いで、地球温暖化を助長することを指摘されても、知ったことではない。そんな現象実感がわかないし、自分が死ぬまでに地球が無くなるわけではない。夏…
インドといえばターバンを思い浮かべる人が多いけれど、実はターバンを着けているのはシク教徒だけなんですね、シク教徒はインド人口でも少数派の方なんですよ。こんな知識は、こすりにこすられた薄すぎるインド知識であって誰でも知っていることだが、普通…
一番好きな文学作品を聞く質問は、センスや教養を問われているようで、いつも答えに詰まる。自分をセンス良く見せるなら、この質問にベストセラーを答えるのは論外、芸能人が著した作品もすれすれ、文学への知識の浅さを露呈してしまうから避けるべきなのだ…
人の心を動かすのに同情と共感は強いと信じているが、その裏を返せば、同時に、どちらかが無ければ、多くの場合人を動かすまでには至らないことを認識しているということで、では自分がその原則に則った言動を日々心掛けているかというと、そうではない。主…
これは揺るぎない持論だが、行動を起こすには3人がベストだと思う。2人だととにかく日常の話題に気を遣い、逆に4人以上だとどうしても個々の存在感が薄まる。3人でいれば、つまらない奴でもキャラが立たないキャラとしてギリ存在できることに気付いたの…
お盆には律儀にいそいそと墓参りをし、正月にはいそいそと初詣に出かけ、クリスマスには美味しいケーキをいそいそと買いに行く宗教的浮気性の父のもとに生まれたから、ひとつの宗教に捧げる敬虔な信心深さとは縁遠く育った。自分が小さいとき、父は苔の生え…
「カキーン!」 などと鍵括弧で一行目を埋める小学生お決まりの作文のスタートは今でもあまり好きではない。先生が作文に工夫を求めると、小学生はまず会話文や音で一行目を埋めがちだが、これはこすりにこすられた工夫の模倣であって、楽しかったです、で作…
ドラマでも映画でも、「私が死んでも誰も悲しまない」という台詞は、「そんなことない、私は悲しい」という返答を狙ったものでほぼ間違いないから、その不貞腐れたテンプレートの台詞には真意が込められていない。けれど、その期待通りの返答はいつだって本…
野球を見るのも、父とキャッチボールをするのも大好きだったから、小学4年生のとき、地元の少年野球のチームに入れてもらった。でも凡才が入るには小学4年生は遅すぎて、同学年の友達はみんなAチームという上手で、試合をするグループに入っていたのに、自…
なぜ、が苦手だ。自分にとっていつもなぜ、は歯痒いものだからだ。世間一般でマイナー言語のヒンディー語を学ぶのはなぜ。毎日10人くらいしか見ていないブログを続けるのはなぜ。なれるわけがないのに、そんな夢を見るのはなぜ。なぜ。なぜ。確かな決意が…
守らなければならないもの。例えば、校則。例えば、規則。例えば、法則。例えば、約束。そく、の漢字が違う約束だけは他と違って、結ばれる間が対等な気がして、だからこそ指切りげんまんができるのだと思う。校則を守らないヤンキーも、ダチとの約束は守っ…
兄弟は不平等で、兄は大体損な側だ。嫌なことは先を強いられ、楽しいことは後を強いられる。注射は兄が先、ムシキングは兄が後。知らない人への挨拶は兄が先、電車で席が空いても兄は後。兄がファイアーレッドになるのは弟がリーフグリーンを選ぶからである…
20歳以降、誕生日は嬉しくなくなると聞きます。普通の人は、歳を取るにつれて、体は衰え、自分が何歳なのか意識する機会も減り、なにより、祝ってくれる人も少なくなるからだと思います。羨ましいのは、今も、インド国民全員、今日があなたの150回目の…
この世に生きとし生ける母親の殆どが備える「心配性」という特性を自分の母親もまた備えているが、「心配性」は「反抗期」とすこぶる相性が悪く、高校以降、家で毎日階上から行われる鍵と携帯の確認は形骸化しつつあった。結局機嫌が悪くて返事をしないとき…
馬鹿のピークは多分小学5年生だったが、自分はいわゆる往生際が悪い馬鹿で、地球に存在している意義はまるで無かった。例え馬鹿だったとしても、足が速いかひょうきんであれば「王」になれるちびっこ達の世界で、足が遅くて別にひょうきんでもなかった自分…
友達が少ないわけではない。でも中学の頃から、反りが合う友達には文化系が多くて、友達に一番少ないのはサッカー部だった。遺伝子レベルか、前世に嫌な思い出があるレベルかで反りが合わないキラキラピーポーたち。 話せばわかったのかもしれないけれど、向…
長くない記事ないかな、って指動かしてたら銭ゲバ守銭奴金の亡者を釣る札束の記事がありまして。つい。 9/27, 2018 Dainik jagran 「モーディー政権が作った新施策、400万の雇用を生む」 そんな阿呆な。(静岡県人口:370万人) 概要↓ モーディー(イ…
デリーは結構まだ暑い。なのに月は日本と同じく今めっちゃでかい。 自らの個は小出ししていくとして、最初だしなぜこのブログを書くのかとにかく手短に。 もうインドに来て2か月が経つ。そのうち1ヶ月はデリー大学の怠惰のせいでスタバ・アメリカーノ留学…