インドって東南アジア?

デリー大学留学中。ヒンディー語の能力向上、インドを知り、自分を見直すためのTHE自己満ブログ。

「いらつきは有効、大きな目標は一本」

真夏に家に帰ると、まず冷房を18度に設定する。寒くなったら、毛布に包まる。これがエネルギーの無駄遣いで、地球温暖化を助長することを指摘されても、知ったことではない。そんな現象実感がわかないし、自分が死ぬまでに地球が無くなるわけではない。夏、数度上がったって今でも暑いのだから変わらない。冬はむしろ暖かい方がいい。生態系など壊れればいい。都合の良い動物だけどうにか育てる方法を、誰かが考えるだろう。何か問題が起きても、どうせ自分が死んでからだ。こんなこと気にしていたら、何も気にしていなかった世代と比べて不公平じゃないか。

高齢者があえて若者に投票に行くな、と呼びかけ、投票率をあえて上げる動画が流行って久しく、それを言及するのも俗すぎて嫌なのだが、一言でいえばきついと思う。確かに宿題をやりなさいという言葉でやる気がそがれる小学生が多いように、頭ごなしに後の世代に何かを強制するより有効な方法ではある。今回の記事もこの一段落目で気を悪くした人がいれば俺の勝ちだが、所詮はこの方法もずっと前からこすられた方法論であって目新しくもなく、距離を置いてみれば、ひたすら押すか、一旦引くかの二択を永遠往復しているだけだ。力が隠れていても、隠れた力は工夫した強制の形として確かに残っている。如何にすれば後の世代を動かせるか。動かせればそれでいいのか。

 

今日の記事⇒11/4, 2018 Dainik jagran「汚職を止める為に戦う青年世代:州首相」

 (全文・ガバガバ翻訳)

「汚職を止める為に、私たち全員が意識を高く保つ必要がある。とりわけ青年たちは、汚職に対して戦わなければならない。汚職を終わらせてこそ、健全な社会が構成され得るのである。オリッサ州首相ナヴィーン・パトナーヤクは今週土曜日、このことを、州都で催された汚職追放大会で州の来賓として述べた」

「州首相は、監査部の働きを讃えながら、監査部の方からは汚職をはたらいた高官たちに対して厳しい対策を取っていると述べた。まさにこれは、2018年現在までに、監査部は287件の問題を掌握した成果による。これらにおいては、413人の高官たちが逮捕され、そのうち37人の高官が一等の高官で、33人が二等、238人が三等であって、四等も12人含まれる。これらの数字は、政府の汚職に対する考えを見せた」

「州首相は、汚職が根絶された州のために、全員が意識を高く保ち、戦わなければならず、そしてそれが将来の世代に健全な社会をつくる環境を作り得ると述べる。この機会に、監査部の部長デーヴァーシーシュ・パーニーグラーヒー、主任アーデッティヤ・プラサード・パーリー、監査部のDIGサンジャイ・クマールも主賓として出席していた」

汚職を終わらせるには、青年世代が意識を高く持つべきだということ。インドでは公職を中心に賄賂や横領が横行していて、これらはたびたび話題に上がる。インド人の中には、この問題はもうどうしようもないと考えている人も多くて、不動産会社によれば、自分が物件を契約する際の警察署の手続きにも袖の下が必要だったらしく、後でしっかり請求されたりした。この経験からも、汚職が当然ではないということをインド人に周知させること、インド人全員が意識を高く保つべきだということは間違いなく大切で、そこに異論はない。引っかかるのは、「これからは君たちの世代なのだから、君たちが意識を高く保たなければいけないよ」という言い方だけであった。

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正直、知ったことではないのである。年金、地球温暖化、オリンピック。俺たちの世代がどうにかしなければならない。そう前の世代から押し付けられ、残された課題が日本にも山積みだ。これらの問題がなぜ前に進まないかといえば、老いや世代を理由として、現役世代に当事者意識が無いからである。言い換えれば、問題が実際起きうるのは自分が死んだ後だから、やっている風でいようという事なかれ主義が根底にあるからである。高齢者がわざと投票に行くなと呼びかける動画は、その高齢者が事なかれ主義であるからこそ腹が立ち、「押してもだめなら引いてみよ」理論を形作るのだ。事なかれ主義を自虐的でも認めていることは良いことではある。この事なかれ主義は、後代へ責任を転嫁し、自分の努力を評価する。この記事もまさにそうでしょう。

自分は違う、先が短いなりに、方法論だけでも示したいのだ。やる気だけでも引き立たせたいのだ。確かにこんな風に、どうしたら後代が一生懸命になるかについての方法論を探るのも良い。挑戦を見守る大人もいて良い。だがそれ以上に、後の世代をどう動かすか常に考える大人より、自分の世代でどうにかすべての問題を解決したいと考える大人の背中がより美しく、尊敬できるように思えるのは、この世界にまだまだ必要な人だと思えるのは、自分だけであろうか。

 

自分の父は、「頑張らないと自分のようになるぞ」とよく言う。毎朝通勤電車に詰め込まれて、一日中頭を下げて、夜もぎゅうぎゅうの電車に乗って帰る。そうやって一生懸命稼いだお金も子供にたくさん使われて、文句も言わず、唯一の趣味、釣りに向かうときは一般道しか使えない。それでも、いつでも自分を優しく見守ってくれるそんな父を尊敬し、そうなりたいと思えるからこそ、この「逆説の強制」は正直自分には全く通用していないから、父は方法論を再考する必要があろう。父の背中を追ってもうすぐ21年になろうとしている。

 

(元記事:https://www.jagran.com/odisha/bhubaneshwar-cm-naveen-patnaik-say-youth-fight-to-curption-determent-18604776.html