「佐賀と長崎は逆にしがち」
馬鹿のピークは多分小学5年生だったが、自分はいわゆる往生際が悪い馬鹿で、地球に存在している意義はまるで無かった。例え馬鹿だったとしても、足が速いかひょうきんであれば「王」になれるちびっこ達の世界で、足が遅くて別にひょうきんでもなかった自分は、自分が馬鹿ではないことを周知させるロビー活動に余念が無かった。
今日の記事が想起させるのは、人生随一の汚点、都道府県テスト「九州・沖縄」。
今日の記事⇒9/29, 2018 Dainik jagran「ウッタル・プラデーシュのBoard Exam (全国共通試験)では今や口頭(による)カンニングは起こり得ないだろう。教室に設けられるだろう音声レコーダーによって」
事の始まりは、去年の2月のBoard Exam。ちなみにBoard Examは、簡単に言えば日本のセンター試験のような、全国共通試験のこと。去年の試験では、多発するカンニングへの対抗策として、教室にCCTV(監視カメラ的な)が設けられていた。
(引用・毎度のごとくガバガバ翻訳)
「CCTVでは画像が得られるが、声を録音することはできない。まさにこの利点を利用してカンニングを企てる悪者は画像を残しつつ、こそこそ口頭でカンニングをさせていたのであった。教育省はこの件の苦情を得ていた」
訳が間違ってなければ、口頭で答えを伝達させていたということ。なんと大胆な。で。
「今回は、口頭の(で答えを教えてもらう)カンニングをさせる受験生を取り締まろうと、CCTVとともに試験教室では声を録音するレコーダーが設けられるだろうということだ」
「口頭でカンニングをさせることを止めようと、すべての教室で音声レコーダーが設置されるだろうし、これによって口頭でカンニングをさせようとする者は試験監督に捕らえられるだろう」
これも毎度のごとく、当然問題点が付随している。
①「今回いくつかのExam Centerは、調査の間、基準が不完全であるように見せようとした、これほど金銭的に負担のかかった絢爛な中で試験を受けさせることから逃れられるように」
②「CCTV(監視カメラ的なやつ)は去年校長自身が設置し、その費用は今も払われていない」→音声レコーダーも自腹になるんじゃないの?という懸念。
要はお金と労力がかかる、という問題。さすがに自腹はきついでしょう。
実際に見たことはないけど、今や13憶超えの人口を抱えるインドの全国共通試験は日本人の想像を遥かに超える規模で行われるのだろうし、試験大好き!インド人(注・偏見)のこと、こういう対策も必然なのだろう。日本だったら「撮影中!」って気が散るし文句が出そうなところだが、今回は教育省の勝利に2000ルピー(3200円程度)。
小学5年生の冬、多分集中すれば30分で覚えられただろうたった8つの県が、どうしても覚えられなかった。鹿児島と沖縄だけの2点を得るはずだった。でも、次の日の社会では8点満点のテストが返ってきていて、消しゴムのケースを外せば簡易九州の図が現れていた。
それなりに良い高校に入り、まあまあそれなりの大学に入った今。中学から陸上競技を始め、クラスでは足が速い方になったから、小学校だったら「王」の称号に手が届くかもしれない今。
今。この「悪行」に頭を抱えるのは、時として無知は恥ずべき事かもしれないけれど、無知を隠そうとすることはもっと恥ずべきことで、時として自分を良く見せようとする努力は必要かもしれないけれど、不正を働くベクトルの努力は完全に不必要なのだとわかったから。多分。
こういうやつにインドを任せてたまるかと。よくやった教育省。
俺はあの時無知を認めなかったから、今も九州の県すべてを言える自信は無い。
(元記事:https://m.jagran.com/news/up-board-exam-cctv-voice-eecorder-18475511.ht)